先生と教官室2〜新しい道〜
先生との夏休み
「え?!!夏休みバイトするの?!」
「うん、喫茶店でね。」
終業式前日の昼休み。
中庭でお弁当を食べている私達の話題は、既に夏休みの事でもちきりだった。
「今年こそは遊べると思ってたのに…」
恵那が小さく呟き、頬を膨らませながらジュースを飲む。
そっか…私、今までは部活で忙しくて遊んでる暇なんてなかったもんな。
「…バイト先に遊びに来てよ。美味しいアップルパイ奢るから。」
「ほんとっ?!それは行かなきゃなー!!」
膨らんでいた頬が一気にしぼみ、笑顔へと変わる。
食べ物だけでこんなに喜んでくれるとは。
なんか、この姿前にも見た気がする…。
「で、どこにあるの?遠いの?」
「ふっふっふー、内緒!!」
「はっ??」