先生と教官室2〜新しい道〜
「刺激的な夏休みのようで……。」
私の話しを聞いた恵那は、驚きすぎて唖然としている。
そりゃそうだよね。
私だって今でもこんな夏休みになるとはって驚いてるし。
先生との生活もドキドキしすぎて想像できないよ。
「何時から行くの?」
「えっと…暗くなってからだから八時位だと思う。」
あくまで見られてはいけない立場だから行動は慎重にと、時間は先生が決めた。
私もそれはそうだと納得した。
「じゃあ私も行く。」
「え?」
「少し前に行くから。先生に言いたい事もあるし。」
何を言うのだろうか。
恵那の目はいたって真剣で、冷やかしとかそういう感じではなかった。
恵那は優しいから、もしかしたら心配してくれてるのかな。
「じゃあこのまま遊ばない?お昼食べたり、買い物したりしようよ。」
「いいねぇっ!!夏休みは伊緒とは遊べそうにないし…賛成!!」
たまにはその優しさに甘えてみよう。
目一杯楽しんで、明日からのバネにしよう。