先生と教官室2〜新しい道〜





――――――――………



ピーンポーン





「あっ、先生じゃない?」



恵那と二人でベットでゴロゴロしながら話していると、家のインターホンが鳴り響いた。





でも、時刻は七時を少し過ぎた位で約束の時間には早すぎる。





「きっと宅配かなんかだよ。」





それに、家に着いたら電話すると先生からメールもきた。





その電話はまだ来ていない。





「えー、でも伊緒のお母さんと話してる人の声って…先生じゃない?」





「えっ…」






ドアに耳をつけて会話を聞き取ろうとしている恵那。





私もその真似をして耳を澄ましてみた。






「……ほんとだ。」





確かに、あの声は先生だ…。





でも、どうして私には言わずお母さんと話しているのだろうか。






「伊緒、バレないように部屋出て階段行かない?」






「うん、行こ。」






全神経を足へと集中させ、物音一つたてないよう二人で階段へと移動した。








< 309 / 379 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop