先生と教官室2〜新しい道〜
「ここらへんにいよ。」
「うん。」
階段の中盤等辺まで行くと、二人の会話がハッキリと聞こえてきた。
少し低めの先生の声。
真剣な時の先生の声だ…。
今、二人はどんな顔をしているんだろう。
何の話しをしているの?
「なんとなく、そんな気はしていましたよ。」
「…すいません、遅くなってしまって。」
階段から少し顔を覗かせて二人の様子を見てみる。
「あ……。」
ジャージばかりの先生がスーツを着ている。
今まで見たことのない、黒のスーツに水色のネクタイ。
こんなに暑いのにスーツなんて…。
「必ず守り抜きます。卒業まで…もちろん、その先も。」