先生と教官室2〜新しい道〜
「じゃあ俺は二人送ってくるから。荷物整理しとけよ?」
「はい、解ってます。」
前に来た時と変わらない先生の部屋。
今日から少しの間、ここが私の帰るところなんだぁ。
「あ、伊緒。」
「はい?」
「風呂入れといてくれる?栓しめてボタン押すだけだから。」
「っはい!!」
バタンと閉められたドア。
そこに居た先生に、まだ私の胸が高鳴っている。
今の会話、なんかすごくドキドキした…。
これから一緒に暮らす実感みたいな。
「あーっっ、やばいっ!!!」
初めからこんなんじゃ、先が思い知らされる。
よし、とりあえず落ちつこう。
まずはお風呂。
それから荷物の整理をして、あとは…。
あ、恵那にメールしとかなきゃ。