先生と教官室2〜新しい道〜
「これでよしっ!!」
お風呂の準備を済ませ、自分の荷物の整理も何となくできた。
あとは先生の帰りを待つだけ。
先生帰って来たら、どんな反応をしたらいいんだろう。
部屋の隅で隠れてようか…いや、それとも堂々とソファーに?
「うーん…。」
自分が疲れて帰ってきた時に、してもらって嬉しいことって何だろ。
まして、今まで一人で生活してた人の場合…。
昔は違ったけど、今の私の場合は家に明かりがついてる事が当たり前で、お母さんが笑って出迎えてくれる。
それで、どんな時間でもお腹をすかせているだろうと温かい晩御飯を準備してくれてて……。
「あ、そうか。これだ…」
私が先生に唯一してあげれること。
何の力にもならないかもしれないけど、精一杯やろう。