先生と教官室2〜新しい道〜
ほんの少しの仕草が本気で可愛い。
初々しいというか、純粋というか。
抱き枕みたいに抱き締めたくなってしまう。
「冗談だよ。今は我慢する。」
「い、今だけですか?!!」
そりゃ、そうだろ…?
伊緒が生徒じゃなくなったら我慢する気はないしなぁ。
「本当は今すぐがいいのを我慢してるんだぞ?解ってる?」
「う…で、でもお風呂なんて…そんな恥ずかしいの…」
夏だからかな、伊緒の体温が熱くなってきた。
あ、違うか。
照れてるから熱いんだよな。
「なぁ、伊緒…」
抱き締める手に少しだけ力を入れてから、伊緒の肩に顔をうずめる。
その行動に少しだけ伊緒の身体が動いた。
真っ赤になっている伊緒に追い討ちをかけるように、そっと囁いてみる。
「卒業したら、抱いていい?」