先生と教官室2〜新しい道〜
先生の出かける準備が整うのを待つ間、私はお昼ご飯の洗い物をする事にした。
オムライスの皿とスプーン、それから二つのマグカップ。
これぐらいの量だったら直ぐに洗えるよね。
七分袖のシャツを軽く捲り、蛇口へと手をかける。
―――ピンポーン
その瞬間、滅多に鳴らないインターホンが鳴った。
「…誰だろ。」
この数週間先生の家にいるけど、訪問者がくるのは珍しい。
まして、宅配もこない休日に来ることは今日が初めて。
洗い物をしようとしていた手を止め、インターホンへと急ぐ。
すると、先生も気になったのかインターホンへと歩いてきた。
「誰だ?休日に来るなんて珍しいな…。」
「ですね。」
とりあえず誰かを確認しようと、二人でインターホンのカメラを覗き込んだ。
「「!!!!!!」」