先生と教官室2〜新しい道〜





「今度は笑って来たいな。」






「先生なら大丈夫ですよ。」








唇を離した先生は、もう一度私を抱きしめる。







首に顔をうずめるから、髪があたってくすぐったい。







「俺一人じゃ無理だろうなぁ…。」







「へ?」









「伊緒が居ないと笑えない。だから、これから先は一緒に来てほしいんだけど……ダメか?」








「――っっ先生!!!!!」








「うおっ??!!」








大丈夫。







これからどんな事があっても、絶対乗り越えていける。








一人では弱いかもしれないけど、二人なら強くなれるから。









そして、一つずつ乗り越えていく事で、私達はもっと強くなれる。








何の保証もないけど、何故だかそう思えるんだ……。









< 346 / 379 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop