先生と教官室2〜新しい道〜
「今度は笑って来たいな。」
「先生なら大丈夫ですよ。」
唇を離した先生は、もう一度私を抱きしめる。
首に顔をうずめるから、髪があたってくすぐったい。
「俺一人じゃ無理だろうなぁ…。」
「へ?」
「伊緒が居ないと笑えない。だから、これから先は一緒に来てほしいんだけど……ダメか?」
「――っっ先生!!!!!」
「うおっ??!!」
大丈夫。
これからどんな事があっても、絶対乗り越えていける。
一人では弱いかもしれないけど、二人なら強くなれるから。
そして、一つずつ乗り越えていく事で、私達はもっと強くなれる。
何の保証もないけど、何故だかそう思えるんだ……。