先生と教官室2〜新しい道〜






服の裾を握っていた手を離し、先生の広げる腕の中へと飛び込む。









腰へと腕をまわす私とは違い、先生は首辺りに腕をまわす。








そして、少し身体を曲げて、私の顔の横に自分の顔を近づけた。







この抱きしめられ方、好きだな…。








何だか全てを包みこんでくれているみたいで安心する。








「あー…幸せ。」








「え?」







「なんか…満たされてるって感じでさ。身体の中がポカポカする。あははっ」








「…ふふっ、変なのー。」








抱きしめられていて顔は見えないけど、話している声で先生が笑っているのが解る。








身体の中がポカポカするか…。







それって、もしかしたら私の先生に対するキュンって感じと一緒なのかもしれないね。

















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