先生と教官室2〜新しい道〜
どうしょう。
すごくすごく耳が熱い。
いや、胸が熱いのかな?
先生の言葉に身体全身が反応してしまって、もうどこが熱いかも解らない。
せめて下を向く事が出来たらマシになるんだけど…。
目を合わせてくる先生の目が真剣すぎて、少しも反らす事が出来ない。
「ははっ、照れすぎだろ。」
「う……」
駄目だぁぁぁ!!!
今日の先生は何だか小悪魔みたいになってる!!
真剣な顔からの笑顔なんて…キュンキュンしないわけがない。
「ふはっ、可愛い」
「うーーーっ!!!!!」
何だよーっ!!!いじめですか、これはっ!!!
肩に置いていた手をもう一度首辺りへと回し、先生は私をゆっくりと抱きしめる。
先生の腕の中にある私の顔はもうトマト状態で…心臓なんてフル稼動しすぎて痛いくらいだ。
「伊緒、これからも傍にいろよ?」
「ーっ、は、はいっ」
私に追い討ちをかけるように、先生の言葉が降ってくる。