先生と教官室2〜新しい道〜
「お前らまだ帰ってなかったのか?」
「っっ先生!!?」
下駄箱で騒いでいる私達の後ろに立っていたのは私の彼氏でもある甲田先生。
それと………。
「僕がどうかしましたか?」
先生達の前では必ず敬語で猫をかぶっている進藤先生の姿。
「い、いえ何でもないです!!今から帰るところで…ね、伊緒行こ!!」
「あっうん。」
進藤先生の姿を見たからなのか、顔を真っ赤にした恵那は私の腕をめいいっぱい引っ張った。
急いで靴を履き扉に手をかけると、後ろから先生達の声が響いた。
「気ぃつけて帰れよー。」
「さよならー。」
そんな二人にこたえるように私達も急いでいた足を止める。