先生と教官室2〜新しい道〜
「甲田先生、そこまで皆で行きませんか?」
「おぅ、解った。」
先に前を歩く二人に、先生は軽く手を挙げる。
どんなに子供っぽくても、こういう姿は凄く大人。
ギャップっていうのかな、見てるだけでキュンキュンしてしまう。
「じゃぁ、俺達も行くか。」
「そうですね。」
私の返事を聞き、先生は進藤先生と同じように私の手をとる。
そして、前を見て、二人の姿をもう一度見た。
その姿につられるように、私も二人を見る。
あ…変わってる。
さっきまでぎこちない雰囲気だったのに、今はもう自然な感じ。
どこからどう見ても恋人同士だ…。