先生と教官室2〜新しい道〜
顔を少しだけ後ろに向けると、視界いっぱいに入ってくる学校。
ここに、私は三年間通った。
昨日までは当たり前だったのに、今ではもう私の過去へとなっていくんだね。
「寂しぃな……」
「んー?何か言ったか?」
「いいえー、何にもっ」
だけど、どれだけ過去の事になっても忘れない。
そこで過ごした日々は何にも変えられないし、消える事はないから。
全部、私の大切な思い出。
ありがとう、大切な時間をくれて。
ありがとう、皆に出会わせてくれて。
…ありがとう、支えたいと、大切だと思える人に出逢わせてくれて。
また、いつの日か遊びにくるね……。