先生と教官室2〜新しい道〜
「さ、さようなら…!!」
「さようならー。」
挨拶一つでも緊張している恵那の横で気の抜けた挨拶をする私。
すると、私の見間違えか先生がクスリと笑った気がした。
「……っっ。」
そして、そんな姿にちょっとドキッとした私に、先生が口を開く。
「え……。」
「伊緒、どしたの?」
「あ…いや何でもない。行こ!!」
どうしよう、すごいビックリした…。
何か言われるのかと思ったのに、あんな不意打ちはないでしょ。
「伊緒…顔真っ赤だよ?」
「うん…解ってる…。」
だってドキドキしてるって自分でも解ってるもん。
そりゃ顔も赤くなってるよ…。