先生と教官室2〜新しい道〜
バタバタバタッ
部屋の電気を消し、急いで階段を駆けおりる。
走ってあがる息と、先生への胸の高鳴りが身体中に電気のようにはしっていく。
「あ、鍵っ!!」
玄関を開けたところで、ふと鍵の存在に気づく。
今晩、珍しくお父さんとお母さんは二人きりで御飯を食べにいった。
今になってデートなんてって言いながら、二人とも嬉しそうな顔をしていて見てて嬉しくなった。
「これでよ……
ギュゥッ
……し?」
玄関の鍵を閉めた事を確認して後ろを振り向こうとすると、何かが私の身体を固定した。
「馬鹿やろう…遅い。」
耳元で囁かれたその声は、私の身体をさらに火照らせる。
「聞いてんのか?」
「ひゃわっっ!!」
耳…耳に息がぁ!!