先生と教官室2〜新しい道〜
いつも先生が乗っている黒くて大きい車。
見た目も格好良くて、中もすごい広いから好きなんだ。
そういえば、昔、先生に何でファミリーカーなの?って聞いたことあったっけ。
そしたら、確かいたずらっぽく笑いながら『将来のため』って言ったよね。
「何笑ってんだ?」
「いえ…なんでもありません。」
そんな話し、先生が覚えてるはずないんだけどね。
なぜか私はずっと忘れれないでいる。
あの時の『将来のため』という言葉が、プロポーズみたいに聞こえたからかな?
この車を見るたびに、ドキドキするんだ。
「俺の家でいい?」
先生にエスコートされながら車に乗り込むと、私の顔を覗き込みながらそう問いかける。
「え?ドライブじゃ…?」
その質問に、私はきょとんっとする。
だって先生電話でドライブって言ったじゃん。
「…いや?」
「や…そういうわけじゃ…。」
「じゃぁ行くぞ。」
ご…強引だ。
今日の先生は甘えん坊とかSとかの部類じゃなくて、めちゃくちゃ俺様の強引キャラだぁ!!!