先生と教官室2〜新しい道〜
そんな先生をついいじめたくなる私。
「顔赤いですよ?」
そう言ってニヤット笑う。
すると先生は私の頬をつねり、
「うるさい。」
と呟いた。
むむっ、うるさいとは聞き捨てならないなぁ。
本当の事を言ってるだけなのに。
「ふーんだ。」
ちょっといじけたふり。
どんな反応してくれるのかがみてみたい。
「…拗ねた?」
「拗ねてません、いじけたんです。」
「一緒だろっ!!」
はい、一緒です。
ちょっとぼけてみたんです。
「ナイスツッコミですね。」
「…嬉しくねー。」
「ふふっ、ですよね。」
私の一言一言に表情を変える先生が何だか面白くて、つい笑みがこぼれる。
「あははっ…」
車の中は、私の笑い声とCDから流れる音楽でいっぱいになっていた。