先生と教官室2〜新しい道〜



私がそう言った瞬間、車から音が消えエンジンが切られた。



そして…



「んっっ?!?」



唇に強くて柔らかい衝撃が走った。



「せっ…ん…」



甘い吐息がお互いの間を行き来して胸が熱くなる。



唇は勿論、後頭部に回された手からも先生の大きな温もりが伝わってきてドキドキが止まらない。



「伊緒…」



暗い中、真っ直ぐに私を見る先生はいつもより色っぽくて…。



「先生…」



もっと先生と触れていたくなる。



「その顔…誘ってんの?」


「なっ、ちが…っっ」




二度目にされたキスは、一度目とは比べれないくらい長いものだった。




先生はエスパーだから。


私が触れて欲しいのを感じてくれたのかな?




「先生、好き…」



「当たり前だろ?」



「ふふっ、いじわるだぁ。」



意地悪な笑みを浮かべる先生。



この顔たまらなくドキドキする。



だって、その後は…。




「もう一回…する?」



決まってキスをしてくれるから。










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