先生と教官室2〜新しい道〜





「…先生?どしたんですか?」





気がつくと、無意識に伊緒の手を掴んでいた。






「お粥、今はいいから…だから、その…。」





うまく言葉がでない。





いつもは伊緒が恥ずかしがるような言葉がスラスラと出てくるのに。






「もしかして、そばに居てほしいんですか?寂しい?」






困っていた俺にドストレートで伊緒が答えを突き付けてくる。






「…少しでいいから。」






まるでお母さんに甘える子供だと頭では解っていながら、自分の行動を止める事ができない。






「風邪を引いた時は誰でもそんな気持ちになりますよ。よし、じゃぁ少しお話しでもしましょうか。」





俺の気持ちをくみ取ってくれたのか、伊緒はベッドの横に座った。






伊緒は俺の事エスパーとかいうけど、お前もそうなんじゃないか?











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