先生と教官室2〜新しい道〜






「今日、すごい嬉しい事があったんです!!」





きっとずっと話したかったのを我慢してくれてたんだな。





話すとなった時の伊緒のテンションはさっきとは比べものにならない。





「何があったの?」





そんな伊緒が可愛くて、つい俺も微笑んでしまう。





「恵那が恋をしたんです!!初恋なんですよっ!!」





「横井がか?それは嬉しいなぁ…。」





横井はいつも伊緒を支えてくれてる大切な存在。





そんな彼女が初恋を体験したという報告は素直に嬉しい。





そしてその恋が実ってくれたら尚嬉しいんだが。






「でね、相手が驚きなんですけど…。」




さっきまでの笑顔が消え、少し困った顔になる伊緒。





そんなに驚く相手って…どんな奴なんだ?





「誰なの?」





興味津々ながら少し不安を抱えて問いかけると、伊緒はゆっくりと口を開いた。





「…進藤…先生。」





「……はぃ?」





ぱ、パードゥン?





今、横井の相手が進藤先生って言わなかったか?






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