先生と教官室2〜新しい道〜
聞き出したいが、無理に聞くのはよくないなと思い無言でコーヒーを作りにいく。
何か力になってやりたいが本人が嫌なら仕方がない。
俺は黙ってコーヒーでも飲んでいようじゃないか。
「……甲田先生。」
「んあ?」
「やっぱ…話し聞いて下さい。」
一週間ぶりに俺に話しかけてきた進藤先生。
その姿に少し笑みが零れる。
何か生徒みたいだな…と思ったが黙っておこう。
「やっときたな進藤先生。」
「…すいません。」
俺は進藤先生をソファーに促し、コーヒーを淹れようとお湯を沸かした。