先生と教官室2〜新しい道〜
コーヒーを飲む手が止まる。
そして、ゆっくりと俺を見た。
「それはどうゆう…」
「素直になれよ、好きなら好きでいいだろ?」
きっと生徒だからって自分に歯止めをかけてるんだ。
進藤先生は真面目すぎるから。
でもそれじゃ勿体無い。
せっかく得た感情を無かった事にするなんてしてほしくないから、だから素直になってほしい。
「相手が生徒だろうと気持ちが大きければ身体が動くはずだ。違うか?」
「……それは」
進藤先生の顔が段々歪んでいく。
きっと図星なんだろう。
横井が気になって溜め息ばかりついて。
生徒だからと思いつつも無意識に考えて…。
「身体は正直だからなー。」
ニヤリと進藤先生に笑いかけてみる。