先生と教官室2〜新しい道〜





コーヒーを飲む手が止まる。





そして、ゆっくりと俺を見た。






「それはどうゆう…」






「素直になれよ、好きなら好きでいいだろ?」





きっと生徒だからって自分に歯止めをかけてるんだ。





進藤先生は真面目すぎるから。





でもそれじゃ勿体無い。




せっかく得た感情を無かった事にするなんてしてほしくないから、だから素直になってほしい。






「相手が生徒だろうと気持ちが大きければ身体が動くはずだ。違うか?」





「……それは」






進藤先生の顔が段々歪んでいく。





きっと図星なんだろう。




横井が気になって溜め息ばかりついて。





生徒だからと思いつつも無意識に考えて…。





「身体は正直だからなー。」





ニヤリと進藤先生に笑いかけてみる。








< 78 / 379 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop