先生と教官室2〜新しい道〜
「いい感じだな、あの二人。」
奥の部屋へと入っていった二人を見て、先生が言った。
私もそう思う。
何だか二人だけの空気があっていい感じだ。
「で、お前はどうしたの?ただの横井の付き添い?」
座りながらコーヒーを飲む先生が私に問いかける。
大人の雰囲気というのだろうか。
その姿を見るだけでドキドキして安心する。
「…なに?それとも逢いにきてくれた?」
コーヒーを置いてニヤッと笑う先生。
いじわる言ってるつもりなんだろうけど、今はそう思えない。
だって真実なんだもん…。
「抱き締めて、先生。」