サンシャイン

呼びかけ

17時30分、再び腕時計のアラームが鳴る。


いつの間にか眠ってしまったみたいだ。


男はリビングに下り、軽く食事をとると家から出て車に乗り込んだ。


手にはポリタンクに入った油を握っていた。


背中にはライフル、足にはナイフ。


使いたくはないが万が一の為である。


男は車を10分ほど走らせ、ある建物の前で止まった。


首が痛くなるほど高いビルだった。


男は中へ入るとエレベーターで最上階まで上がった。


このエレベーターも自家発電で動いている。


最上階まで着くと階段を使い、屋上まで上がった。


そしてラジオを付けて無線を流し始めた。


「この放送は全世界で受信可能な電波で流している。これを聴いている者へ伝えたいことがある。私はトム・ラングトン博士。科学者だ。私はニューヨークのマンハッタンでワクチンの研究を行っている。これを聴いている者へ…君は一人じゃない。もしこの放送を聴いたのならタイムズスクエア駅に置いてある紙に私の住所が書いてあるからそれを見て訪ねてきてほしい」
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