―悲しみの先にあるもの―
キーンコーンカーンコーン



チャイムが鳴ると、翼のまわりにいた女子は、自分の席やクラスに戻っていった。



「翼、ありがとう。」



「あぁ。」



…それだけ!!!!



私、今かなり勇気をふりしぼって言ったからね。



まぁ翼らしいって言えば、翼らしいんだけどね。



担任が入ってくると、クラスは静かになった。



「今日は、学級委員を決めたいと思う。」



「「「「「え〜。」」」」」


うわぁ学級委員とか、やりたくないなぁ。




< 12 / 78 >

この作品をシェア

pagetop