―悲しみの先にあるもの―
「ふぅ、やっと終わったぁ…」



こんなに大変だとは思わなかった…。



「帰ろ…。」



てか、翼と帰る方向同じだよね…。



どうしよう…。



無言のまま、翼と並んで帰る私。



なんか、話題ないかなぁ。



ここは、私から話しかけた方がいいのかなぁ。



「お前、また百面相してる。見てて飽きないな。」



あっちょっと笑った。



久しぶりに見たな、翼の笑った顔。



てか、また私百面相してたの?!



気を付けよ。



「それは、どうやって反応すれば…。」



「褒めてんだよ。」



今の褒めてたの!?



バカにしてたような気がするんだけど。




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