―悲しみの先にあるもの―
あんな風に怒った翼、初めて見た…。



「立てるか??」



「うん、大丈夫…あれ…。」



安心して、腰が抜けちゃった…。



「ほら、捕まれ。」



「あ、ありがと…。」



「お前、気をつけろよな。」



「うん…。」



翼に迷惑かけちゃったな…。



「迷惑かけたとか、変なこと考えるんじゃねぇぞ。」



「え…?」



「お前のことだから、迷惑かけたとか思ってるんだろうけど、気にすんな。」



「うん、わかった…。」


それでも、私の心は晴れなかった…。




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