―悲しみの先にあるもの―
「諦めようかな…。」



「諦めちゃうの!?」



「だって、あれじゃあ無理じゃない!!」



「そんなことで諦めるほどのちっぽけな決意だったの!?」



「もういいっ!!どうせ美希にはわかんないよ!!」


クラスメイトの視線を無視し、私は鞄も持たず教室を飛び出した。




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