―悲しみの先にあるもの―
「んぢゃあ行くぞ。ん。」



「えーと…。」



「手だよ手!」



翼はそう言うと、私の手と自分の手を絡め、歩き出した。



私達、周りから見たらカップルに見えるのかなぁ。



でも、カッコいい翼に私なんて釣り合わないよなぁ…。



通りすぎる女の子達が、皆翼を見ている。



やっぱり、さすが翼。



目を引くんだよね。




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