ブルーワールド




「だって、栄君有名だもん。泳げない水泳部って!」



カチンとくることをこいつは…



訂正
コイツは可愛くない!!
とてつもなく失礼女!!



およげないんじゃねぇ、あんまり泳げないんだ!



俺はよほど不機嫌な顔をしていたらしい



「ごめん、気に障ったよね?本当にごめんね。
話したことも無いのにズケズケと。
友達にもよく言われるんだ、あんたはストレートすぎるのよ、いくら本当でも言って良いことと悪いことがあるんだからって」



「…いや、別に」



まぁあながち間違ってはいないのだが



「ってかフォローになってねぇし」



「えっ?」



…こいつ、解ってねぇ
天然なのか?




「ところで由井‥さん」



「呼び捨てで言いよ。同じ学年なんだし、むしろ初(ハツ)でいいよ。みんなそう呼ぶんだ」



「あ、俺も栄でいいよ。君とかつけられるとハズい。」



「そう?なら栄って呼ぶね」



こうして俺らの交友関係は…



「ってそうじゃねぇ!」


危うく流されかけた



「初は何でここにいるの?」





< 11 / 44 >

この作品をシェア

pagetop