ブルーワールド
「変かな…?」
「ん~、変なのかな…。あっ!変じゃなくて変わってる。うんうん」
初はなんだか一人で満足していた
「あんまり変化無い気がするんだけど。気のせいかな?」
「あははっ、気にしない気にしな~い。」
初はあっけらかんと笑った。
素直で本当にさして大変なことをしたとか考えていないかのように。
「何か水の中に楽しいことでもあるの?」
初にそう聞かれて、俺は反射的に思わず答えた。
「楽しいって言うか…宇宙が見えるんだ。」
いつもなら「女の子の生足と水着姿」とか言うのだが、何故かこの時はこんな風に答えてしまった。
誰にも言ったこと無かったのに。
笑われるか、マジで引かれると思っていたら返ってきたのは意外な反応だった。