ブルーワールド
俺らは話ししたのは今日が初めてだって言うのに
駅まで今までも普通に友達だったみたいに、くだらない話に盛り上がった。
でも、今日出会ったからこそ、当たり障りのない話しかしなかった。
駅に着くその時まで
「ありがとう。今日はいいもの見せてもらったよ。」
「いや、こっちこそ。」
たくさん話したようで、まだ話し足りないような気もした。
電車の路線が違ったので、改札口でさよならをした。
本当はさっき初が言ったように家まで送ろうとしたんだけど、初はここでいいと断り、続けた。
「なあに?栄は家が知りたいの?ヤラシイな」
「んなわけねぇし」
勘違いも甚だしい
「失礼ね!そんな失礼な栄君には魔法をかけちゃうんだからね!エィッ!!」
そういって初は俺の方に人差し指をふった
やっぱり変なやつ
「何の魔法かけたんだよ?」
「秘密。」