ブルーワールド



俺は足の痛みがどうにか収まったところで、足をバタバタさせて泳ぐふりをする



敬介は俺のことかなづちっていうけど、別に泳げない訳では…



ただ、だんだん体が沈んできて
泳ぐというフォームには程遠い感じになり

25m泳ごうとしてもあっち側にはたどり着くことはないだろうなぁ



って視界が白くなりながら、思うだけだ!!



(←人はそれを泳げないという)



ダチはそんな俺のフォームを“水中呪怨”と表現する



ひどくね?



でもそんな奇怪な泳ぎ方ばかりしてた俺は、誰にも見えないだろう、美しいものを発見した



…別に三途の川渡りかけたわけじゃねぇよ



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