解ける螺旋
――夢を見た。
思わずガバッと飛び起きてしまう位に怖い夢。
目覚めたのはまだ夜中で、窓の外には月明かりの仄暗い世界しかない。
私はドクドクとうるさい心臓を宥める様に自分の胸を抑えて、荒い息を整える様に大きく深呼吸した。
部屋の中に響く、時計の秒針の音。
肌を纏う空気は凍て付く様に冷たいのに、身体がじっとりと汗ばんでいた。
それほど怖い夢だったと言うのに、目を覚ましてしまった今、どんな内容だったかを詳しく思い出せない。
ただはっきりとわかるのは、私が誰かに殺されて死ぬと言う結末を迎える夢だったと言う事。
殺される、なんて嫌な夢。
よく自分が死ぬ夢は逆に縁起がいいなんて言うけれど、殺される夢なんて怖くてそう何度も見たいもんじゃない。
それなのに、私はここ数日、何故か毎晩こんな夢を見続けていた。
内容は覚えていないけど、殺される私の姿は年齢もいつも違っている。
場所も手段もバラエティーに富んでいるという事だけはうっすらとわかる。
さすがに我ながら悪趣味だと思った。
思わずガバッと飛び起きてしまう位に怖い夢。
目覚めたのはまだ夜中で、窓の外には月明かりの仄暗い世界しかない。
私はドクドクとうるさい心臓を宥める様に自分の胸を抑えて、荒い息を整える様に大きく深呼吸した。
部屋の中に響く、時計の秒針の音。
肌を纏う空気は凍て付く様に冷たいのに、身体がじっとりと汗ばんでいた。
それほど怖い夢だったと言うのに、目を覚ましてしまった今、どんな内容だったかを詳しく思い出せない。
ただはっきりとわかるのは、私が誰かに殺されて死ぬと言う結末を迎える夢だったと言う事。
殺される、なんて嫌な夢。
よく自分が死ぬ夢は逆に縁起がいいなんて言うけれど、殺される夢なんて怖くてそう何度も見たいもんじゃない。
それなのに、私はここ数日、何故か毎晩こんな夢を見続けていた。
内容は覚えていないけど、殺される私の姿は年齢もいつも違っている。
場所も手段もバラエティーに富んでいるという事だけはうっすらとわかる。
さすがに我ながら悪趣味だと思った。