Rainy days never stay~心の傷痕~
「それが結婚する彼なのね。」

すかさず彩乃さんの鋭い突っ込み。

「そうですよ。一番私の事理解してくれるのは、やっぱり瑛太しかいないもの。」

私と彩乃さんは顔を見合わせて、微笑む。

「結局そこに話が落ち着くわけね。」
と、私。

「ごちそう様でした。」
これは彩乃さん。

「いえいえ、お粗末さまでした。」

堂々と宣言する楓に、聞いてるこっちの方が恥ずかしくなっちゃう。

彩乃さんの言う通り、自分で結論を出さないといけないんだ。

だって、自分の気持ちは誰も解決してくれないもん。

「今度その彼に会わせてね。」

私は首を縦に振り頷いた。


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