Rainy days never stay~心の傷痕~
私もその後ろに付いて廊下に出る。

そこには、トイレ出てすぐの壁に座ったまま意識を失っている神田川先輩がいた。

「長谷川君、彼を寝室に運んでくれる??」 

長谷川さんは無言のまま頷くと、先輩を肩に担いで寝室に消える。

その後に小牧さんが続く。

暫くして長谷川さんだけが戻ってきた。

「先輩大丈夫ですか?」

「小牧が連いてるから大丈夫だと思うけど。取り敢えず向こうで待とう。」

私はリビングの惨状を思い出す。

「そうですね、リビングの片付けしちゃいましょう。」

「申し訳ないね、折角来てもらったのに片付けまでさせちゃって。」

「いいえ、そんな事気にしないで下さい。」


< 14 / 196 >

この作品をシェア

pagetop