Rainy days never stay~心の傷痕~
私が一番聞きたくなかった真実・・・。

あの電話を聞いてしまってから、どんなに違っていたら良いのにって思ってた。

やっぱり直接本人から聞くと、予想以上に堪えている私がいる・・・。

「・・・私をからかって楽しかったですか?」

かすれた声で、やっとのことで私は彼に非難の言葉を浴びせた。

「違う、俺は決してからかってなんか・・・。」

「もういいです。そんなことはどうでも良いんです。
私に嘘を付いたことが許せない。」

私は彼を正面から思い切り睨む。

彼はその言葉に対して何も言わず、私をただ見つめるだけだった。

「お願いだから、帰って下さい。」

私が壊れる前に。

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