Rainy days never stay~心の傷痕~
「そんなことない、すごく嬉しい。
これ全部、私に送って下さい。」

私は本当に嬉しかった。

だって、このメールは私のことを毎日考えていてくれた証だから。

「・・・いいけど、読むのは俺のいないときにしてくれ。」

あれ?もしかして、陽樹さん照れてる??

私は背後にいる彼を振り返ろうとした。

だけど彼の腕に力が入り、それを拒む。

「・・・陽樹さん?」

「頼む、今振り返らないで。」

変な陽樹さん、彼にも恥ずかしいって感情あったんだ。

いつもとは反対のこの状況に、私はちょっと楽しくなる。

「陽樹さん、可愛い。」

「・・・年上をからかうな。」

私は彼を愛おしく思った。
その想いで胸がキュンとなる。

私はこの人のこと、本当に愛してるんだと実感する。

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