Rainy days never stay~心の傷痕~
「分かりました、お願いします。」

私たちのやり取りを黙って聞いていた小牧さんが、クスっと笑う。

「ごめんなさい、長谷川君が女性に振られてる所初めてみたから。私、ますます桜ちゃんのこと好きになっちゃった。」

へ?、振るって・・・。

「私、そんなつもりは・・・。本当に1人で大丈夫なので。」

「フォローになってないよ。俺、ますます傷つきました。」

彼がしゅんとする。

「・・・ごめんなさい。」
これ以上何も言わない方が良さそう・・・。

「桜ちゃん、最高~!!」
広いリビングに小牧さんの笑い声が響き渡った。

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