Rainy days never stay～心の傷痕～

それから月日は3年経ち、私たちは社会人になった。

彼は長年の夢だった宇宙ロボット開発を行っている福岡の会社に内定を貰った。

一方私は東京にある今の会社に就職が決まった。

私もやりたいことに挑戦してみたかったから。

うちの会社、福祉関係のロボットに力を入れている部署があるでしょ。

あの部署は技術者として本当に優れている人でないと配属することはできないけど、いつかその部署で仕事をするのが私の夢なの。

進も応援してくれるって言ったわ。

遠距離になっても私たちは大丈夫だと、あの頃は本当に信じていた。

だって、2人で過ごした3年間はとても充実したものだったから。

彼のことなら離れていても、何でも分かると思ってた。