Rainy days never stay~心の傷痕~
「それは私の台詞です。
絶対逃がしませんからね。
今度私に嘘を付いたら許さないんだから。」

「その負けず嫌いなところも好きだよ。
約束する、君に絶対嘘は言わないって。」

彼の深い口付けが私に降り注ぐ。

息が出来ないほど深く深く。

「陽樹・・・さん・・・、やっ・・・苦しい・・・。」

「それだけ我慢したと思ってるの?
今日は俺、加減してあげられる自信ない。」

口付けは、唇から首筋へと下がっていく。

「いいよ・・・。陽樹さん・・・の好きに・・・して。」

彼の動きがピタッと止まり、私の顔を覗き込む。

私何か変なこと言った?

「全く自覚なしか。これは厄介だな。」

「へ?・・・それってどういう・・・んっ・・・。」

最後まで言う前に、私の口は彼の唇で塞がれてしまった。

私は彼を精一杯きつく抱きしめる。

もう絶対離れないから。



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