Rainy days never stay~心の傷痕~
「そうなんだ・・・。」

「桜さん、どう思いますか~?
私、女性の友達少ないから相談できる人あまりいなくて・・・。
会社に内緒なのって、他に社内に知られたくない人がいるからなんですかね~?」

「・・・。」

もう、一条さんの言葉は私に届いていなかった。

長谷川さんが一条さんと・・・。





「桜さん、聞いてますか~??」

一条さんの呼びかけに私は我に帰る。

「えっっ、ああ・・・本人に直接聞いてみたら。
案外気にする様な理由じゃないかもよ。」

「そうですよね!!
今度、ちゃんと聞いてみます~。
私、彼のこと大好きだから信じたいもん。」

「うん、頑張って。」

「ありがとうございました~。桜さんに相談して良かった♪」

彼女は満面の笑み。

それとは対照的に私の血の気は失せ、手には沢山の冷や汗。

それから私にはその後の記憶がなく、気が付くと会社の自分のデスクに座っていた。
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