Rainy days never stay~心の傷痕~
そのとき、肩を誰かに叩かれた。

「ひゃっっっ。」
近くに誰もいないと思っていた私は本当にびっくりする。

「ごめん、驚かせちゃった??」

そこには長谷川さんが立っていた。


何でここにいるの!?

彼のこと考えてたから、幻覚が見えちゃったのかな?

「・・・どうして?」

「ちょっと会社に用事があったから。」

喋っているから幻覚じゃないみたい。

「そんな幽霊でも見るような顔しないで。
俺、本物だよ。」

長谷川さんに、また笑われた。


「まだ仕事してくの?」

「・・・いいえ、切りが付いたので帰ります。」

「じゃあ、送ってく。」

「そんな、いいです!!一人で大丈夫ですから。
長谷川さんも出張で疲れてるでしょ!」
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