Rainy days never stay~心の傷痕~
しかし、尚も彼の怒りは収まらず、殴ることを止めない。

放心状態でその光景を見ていた私は、ふと我に返る。

このままじゃ、長谷川さんが犯罪者になっちゃう。

「長谷川さん!!・・・もう止めてくださいっ!」


私は精一杯叫んだ。

そこに神田川先輩が現れる。
 

長谷川さんの状態を見て、すぐに止めに入った。

「おいっ、陽樹、もう止めろっ。死んじまう!!」

神田川先輩が彼を羽交い絞めにしてストーカーから引き離した。

ようやく長谷川さんが我に返る。
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