Rainy days never stay~心の傷痕~
「体は特に問題ないそうだ。倒れたのは極度のストレスからだって。
今日はここに泊まっても良いし、家に帰っても構わないそうだぞ。」

彼の後ろから神田川先輩が顔を出し、状況を説明してくれた。

隣に小牧さんもいる。

目に泣いた後があった。

「小牧さん、ご心配かけてすみません。」

彼女は首を横に振って否定する。

「・・・そんなことっ、本当に無事で良かったわ。」

私を本気で心配してくれる小牧さんに胸が熱くなった。

「一応、入院に必要なもの桜ちゃんのアパートから持って来たわ。大家さんに鍵開けてもらって。
勝手にお部屋に上がってしまってごめんなさいね。だけど、緊急事態だったから。」

「いえ、ありがとうございました、お手数おかけしました。」
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