Rainy days never stay~心の傷痕~
全身の節々がズキズキする。

すかさず長谷川さんが手を差し伸べてくれる。

この何気ない優しさが今の私には嬉しかった。

「ありがとうございます。お言葉に甘えてそうさせて頂きます。」

私は神田川先輩に頭を下げた。

「じゃあ、また明日ね。桜ちゃんがどこにいても、明日絶対会いに行くから。」

そう言って小牧さんが私を抱きしめてくれる。

とっても温かい。

「じゃあな、千葉。
陽樹、後は任せたぞ。」

「わかってる。」

2人は病室を出て行った。

途端に病室が静まり返る。
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