新東京オカルト捜査二課
「さっそく本題だが、ここ最近、小さな子供ばかり失踪する事件が多発している」
……もぐもぐ
「最初は、ただの連続拉致事件として捜査していたらしいんだが、すべての目撃情報におかしな共通点がある」
……もぐ…
「失踪したどの子供も、片手を上げて独り言を話していたそうだ」
…………
「で、オカルト事件の線でも捜査をはじめるってことで、ぼくの一課に捜査の命が下ったわけだ」
もぐもぐ!ごくん!
「で!!その面倒な捜査をあたしたち二課に押しつけたいわけね」
「よくできました」
 白鳥は、黒神の頭を撫でてあげた。
「いやよ!」
黒神は、その手にチョップした。
「いっちいっちその子供の行き先行く先のオカルトの気配探るなんて面倒だわ!」
「だから、二課まわすんじゃないか(にこっ)。痛っ!。」
 白鳥は、迎撃された手をさすりながら微笑を浮かべたら、黒神に左脇を殴られた。
「論外よ!」
 黒神はたちあがり、食べおわったご飯のお盆をもってさっさと、歩きだす。そのあとを白鳥もお盆を持って追う。
「いいじゃないか。この事件は署内じゃ結構話題になってるんだ。それを解決すれば二課の株も」
「とかいって、いつもみたいに手柄ははあんたたちが持ってちゃうんでしょ!」
 がしゃんと、乱暴にお盆を返却口におく黒神。
「あはは、ばれてたか」
 白鳥は、静かにお盆を置いた。
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