テディベア(短編)
第1章
夜の街を、歩いていたテディベアのテディさん。
目の前には、20代後半の女性が歩いていた。
『あれは酔いすぎやな』呆れ顔のテディさん
『しゃーないな。いっちょやろうか』
テディさんは、道に座りこみ
女が通るのを待つ。
酔っぱらいの女性は、テディさんの前を横よこぎり
テディさん『あれー』
その瞬間、女は後ろ足で
テディさんの前へ
戻ってきた。
女『可愛いなー』
抱きしめると女は、テディを連れて歩きだした。
テディ『酒臭いわ。まあ作戦成功やな。』
女の家に、つくと女は
テディさんを投げ出し
発狂し始め
テディさん『痛いわ。あほ』
女『なんなのよ。あいつ』
テディさん『男に振られたか?(笑)まだ痛い』
女『もう、別れる嫁とは別れるっていつまで待てばいいの?会社では冷たいし。』
テディさん『不倫かい。このとしは多い悩みやな!』
女『私だって、普通の恋愛したいわよ。ただ結婚してる人を好きになっただけでこんなに苦しむなんてしかも、わたしだけ』
テディ『当たり前や既婚者なら』
女の怒りは、おさまらず
部屋は、めちゃくちゃに
なって行き
女は、力つきベッドに
倒れ込み眠った。
目からは、涙がこぼれていた。
その涙をふくテディさん。
テディさん『いっちょやろうか。』
おもむろに、女の耳元で
何かを唱えるテディさん
テディさん『夢の中の現実の扉オープン』テディさんは唱え終わると女の隣で眠ってしまった。
朝になり、テディさんの
目が覚め。
テディさん『女の夢は、グロテスクやな。日々考え過ぎて混乱してるのちゃうか?まあ、当分大丈夫やろ?』
ベランダにでて、タバコを吸うテディさん。
女が、起きるとテディさんは
消えていて
女は、携帯を取り出し
不倫の相手に電話をする。
男『朝は、困るよ。嫁に、バレたらどうするんだよ。』
女『別れよう。さよなら』
プープープー
女は、一言『これでいいの。』
テディさんが、何をしたか
気になる方の為にお答えします。
女の夢の中、テディさんが現れて手を取り女をどこかに連れて行きました。
テディ『こっちこっち』
テディさんにつられて
たどり着いた場所は、
一軒の家でした。
表札には、不倫相手の男の名前
テディさん『覗いてみな』
テディさんは、女に望遠鏡を渡して窓を指をさす。
< 1 / 4 >