祝福された堕天使達

その日の夕食、顔合わせになる位置に座った麻里に声をかけた。

肉じゃがに箸をつけていた手が止まり、麻里は俺に目を向けた。

「なに?」

「うん、今日ちょっと高い買い物をしちゃったんだけど。」

「高い買い物?」

「これをさ、買ってきたんだ。」

俺はそう言ってポケットに忍ばせていた物を取り出し麻里に見せた。

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